青い海をかけるカヌー

with コメントはまだありません

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ 3月号 青い海をかけるカヌー マダガスカルのヴェズの暮らし」が発売されました。

たくさんのふしぎ2019年3月号表紙

マダガスカルには約20の民族集団が暮らしています。そのうちヴェズの人びとは、西部から南部にかけての海岸部に住み、漁業を生業にしています。特徴的なのは、彼らが使う手作りのカヌーです。片側に浮きがあるシングルアウトリガータイプで、はるか昔、インドネシア方面から持ち込まれたのではないかと言われています。


ヴェズの人びとは、風と知恵と体力を使い、カヌーを自由自在に操ります。子供たちは、カヌーで遊びながら、その技術を自然に身につけていきます。彼らと話していると、「arakarake tsioke」という言葉をよく聞きます。「風次第」という意味です。彼らの暮らしぶりは、まさに「風まかせ」。皆、とてもおおらかで、そこがたまらない魅力となっています。

        

『マダガスカルのバオバブ』(たくさんのふしぎ 2014年12月号)の時と同じように、今回も友人の画家、牧野伊三夫君が挿絵を担当しています。マダガスカル島の地図をはじめ、食事作り、泥道にはまった牛車を押す様子、カヌーの操縦方法など、何とも暖かく、味わい深いタッチで描いています。写真では伝えきれない、ゆったりと時間が流れるマダガスカルの雰囲気が伝わってきます。

  

ご興味がある方は、ぜひご覧ください。