福音館書店の小学生向け月刊誌、たくさんのふしぎ2021年3月号で、「北上川河口のヨシ原」について取り上げていただきました。イラストは今回も、画家で友人の牧野伊三夫君、デザインは音楽家の青木隼人さんが担当してくれました。
東北一の大河である北上川。その河口には日本有数のヨシ原が広がっています。鳥や昆虫など貴重な生きものの住処であるとともに、シジミやウナギなどの多くの魚介類も育んでいます。またヨシは、茅葺き屋根の材料として、地元の人びとにとっても欠かせないものとなってきました。
ところが2011年3月11日、東日本大震災がこの河口を襲いました。ヨシ原は津波で半分の面積になり、生きものたちも見られなくなってしまいました。その後、ヨシ原はどうになってしまったのでしょうか。震災直後から何度も通い、その変化も記録しました。
子供たちに、ヨシという植物のおもしろさとともに、津波を乗り越えてたくましく再生していく姿も伝えたいと思い、この本を作りました。ヨシ原を通して見た東日本大震災の記録としても読んでもらえたらと思っています。
2月上旬にはAMAZON、続いて全国の書店で発売される予定です。ご興味がありましたら、ぜひお読みください。